計算でつまずく子が見落としている”最初の一歩”
2026.05.03ブログ

新年度が始まり、最初に取り組む単元は、どの学年も計算が中心です。
中学1年生であれば「正負の数」、2年生では「文字式の計算や連立方程式」、そして3年生になると「式の展開や因数分解」です。
それぞれ扱う内容は違いますが、共通しているのは「計算を積み重ねていく単元」であるということです。
こうした単元には、もう一つ大きな特徴があります。
それは、「手順がはっきりしている」ということです。
つまり、手順通りに進めるとしっかり正解にたどりつくことが出来るのです。
もちろん、「どうしてこうなるのか?」と考えることはとても大切です。
理解が深まりますし、その後の応用にもつながります。
ただ、この”考える”という部分で、手が止まってしまう子も少なくありません。
「なんでマイナスになるの?」
「どうしてこの順番でやるの?」
疑問を持つこと自体は、とても良いことです。
でも、そのまま止まってしまうと、先に進めなくなってしまいます。
ここで見落としがちなのが、
「まずは手順通りにやってみる」という最初の一歩です。
計算の単元は、最初からすべてを理解していなくても、正しい手順で進めれば答えにたどり着くようにできています。
そして、何度も繰り返す中で、「あ、こういうことか」とあとから理解がついてくることも多いです。
これは、いわゆる「守破離」でいうところの”守”の段階です。
まずは型を守る。
意味をすべて理解していなくても、手順通りにやってみる。
大切なのは、
「分からないからやらない」ではなく、
「分からなくても進める」という姿勢です。
もちろん、ずっと考えないままでいいわけではありません。
ある程度できるようになってきたら、改めて「どうしてこうなるのか?」を考える。
そうすることで、理解が深まり、”守”から”破”へと進んでいきます。
でも最初の段階では、立ち止まらないことの方がずっと大切です。
そして何より、正解できたときのうれしさは、子どもたちにとって大きな力になります。
その「できた」という経験が、次の一歩や、学ぶ楽しさにつながっていきます。