暗記の効果倍増につながるお家の方のサポートとは?
2021.09.28ブログ
皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
守谷市の中学生は来週、定期テストを迎えますね。
オンライン授業や短縮授業で、なかなかペース配分が難しい状況ですが、全力でサポートしていけたらと思います。
ところで、英単語や用語の暗記に最も重要なのは何だと思いますか?
それは「テストをする」ことです。
暗記をした際に、①テストをする、②テストをしない、では覚え方に明確な差があると科学的に検証された例もあります。
「テスト=暗記度合いのチェック」です。
暗記したものが抜けていないかをチェックして、抜けているものは再度暗記を繰り返すことで、効果的に学習することができます。
子どもたちを見ると、自分で暗記用にノートを作ったり、ワークを繰り返し解いたり、様々な工夫をしながら暗記を行っている様子が伺えます。
けれど、しっかりテストをして暗記したのに、「当日用語が出てこない・・・」、「知っている用語だったのに書けなかった・・・」、こういった経験は少なからずあるのではないでしょうか。
様々な原因があると思いますが、次の2つは勉強のやり方を変えるだけで、対策することができます。
1.順番や流れで覚えてしまっていること
暗記とテストをする際はたいてい、暗記用のノートやワークを上から順番に覚えて、テストも上から順番に行います。
ただし、これだと一連の流れで覚えてしまい、ひとつ前の用語が次の用語のヒントになってしまう可能性があります。
極端な話、英単語の暗記テストを続けた結果、暗記ノートを見なくても、
「 necessary ⇒ important ⇒ excited ⇒ ・・・」とどんどん単語を書くことができるでしょう。
これだと急にimportantを問われた際に出てこない、なんてことにもつながりかねません。
2.説明⇒用語の一方向で覚えてしまっていること
赤シートで隠して用語をテストすることが多いですが、テスト本番では逆に用語を説明する問題が出題されることもあります。
こういった場合、説明⇒用語の一方向のみの知識だと正解が出せないことも多いでしょう。
これら2つの状況にならないためには、次の対策が効果的です。
・ランダムに問題を解く
・用語⇒説明に答え方を変えたり、説明自体を別の表現に変えて問題を解く
ですが実際に、自分一人でこれらの対策を行うのは意外と難しいです。
そこで、ぜひお家の方にもサポートいただき、これらの対策を行うと「テスト本番でも答えを出せる」につながるでしょう。
具体的な方法をご説明していきます。
例えば、次のような暗記シートがあったとします。
(手作りの暗記シートでも市販の暗記教材でも、どんなものでも構いません)
子どもたちはこの暗記シートを
生殖
↓
無性生殖
↓
有性生殖
↓
形質
↓
遺伝
↓
といった順番で覚えておりますので、
「植物のからだの一部から新しい個体をつくることを何というでしょうか?」
↓
「生物の形や性質のようにある生物がもつ特徴を何というでしょうか?」
↓
といった具合に、順番をランダムにして出題すると意外と苦戦するかもしれません。
これを繰り返していくことで、順番や流れには左右されない知識として定着させることができます。
また、用語と説明を逆にして
「遺伝とはどういったものでしょうか?」、「無性生殖について説明してみて」など
用語から説明を答えさせたり、
「新しい個体をつくるときに、つくられる細胞は何?」
と表現を少し変えてあげることも暗記の効果倍増につながります。
僕も中学生の頃は、よく母に問題を出してもらい、巧みなランダム度合いに悔し涙を流したものです。笑
ただ、保護者の皆さんのなかには、ご自身が用語の意味を分からずに、出題できるか心配と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで一つ大切なのは、出題する側に知識は必要ないということです。
とにかく、問題をバラバラに出してあげるだけでも効果抜群です。
最後に余談ですが、僕の経験上、用語の暗記だけでなく、数学でもこういった状況になってしまうこともありました。
数学のなかなか解けない応用問題は、時には解き方を覚えることもあると思います。
しかし、2回目に問題を解いた際に、例えば「問題がワークのページの右下にある」、こういった情報がトリガーになって、頭の中にある解法が出てくることがありました。
この問題がテストにて出題された場合、当然右下にありませんから、解法が出てこずに解けない・・・ということはあると思います。
「どうしたら良いだろうか?」そう自分で考えることが成長につながります。
定期テストを通じて得られるものは、学習内容はもちろんのこと、勉強のやり方自体も大きいと思います。
自分に合った勉強方法を試行錯誤しながら、ピッタリの勉強方法を見つけられたら最高ですね。
定期テストに向けて、残り1週間しっかりとやり切りましょう!