bとdはどうして間違えてしまうのか?
2022.11.22ブログ
皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
定期テストの時期がやってまいりましたね。
テスト前は土日も教室を開けており、勉強に来た中学生は黙々と取り組んでくれました。
さて、中学校にあがると、本格的に英語の学習が始まります。
アルファベットや英単語を書く機会も多くなり、「b」と「d」を間違えて書いてしまう・・・なんていうこともあるのではないでしょうか。
エルムでも「bog」と書いている塾生がいて、「それだと、ボッグだよ」と伝えても、本人は「ドッグ」と書いているつもりなので、「えっ?」といった顔をしているわけですね。
どうしてなんだろう?と考えているときに、ひらがなを覚えたての幼児が「鏡文字」を書いてしまうということとを思い出しました。
そして、「b」と「d」を間違えてしまうということは鏡文字と関係があるのか調べてみると、やはり似たようなことが要因のようですね。
「鏡文字」の主な原因は「左右の認識の難しさ」があげられるようです。
鏡文字では、左右が反転した文字を書いてしまいます。
ところが、上下が反転した文字は決して書きません。
なぜでしょうか?
それは、上下の認識は比較的簡単だからです。
見上げる方が「上」、見下ろすほうは「下」で常に一定です。
どこに行っても上は上で下は下、寝転んだって、空があるのが上なので、認識しやすいのです。
一方で、「左右」は「上下」のように、常にこっちが右、反対が左と一定ではないのです。
例えば、教室の黒板に向かっているときに、左側に校庭があって、右側に廊下があるとしましょう。
黒板を背にして後ろを見ると、校庭が右側、廊下が左側に変わってしまうのです。
だから、幼児には難しく、鏡文字を書いてしまうのです。
そして、中学生にも難しいのです・・・。
少し話は変わりますが、僕は生徒と向かい合って教えているとき、生徒からまっすぐ見えるように、文字を上下逆に書くことがあります。
その中で、「あ」と「ぬ」と「S」は左右間違えたり、うまく書くのが難しいです。
(ぜひ挑戦してみてください)
特に「S」なんかは上下逆にしても同じカタチで簡単そうなのに、上下逆に書こうとすると鏡文字になったり、どっちか悩んで書き出せなかったり・・・。
これも「左右の認識の難しさ」が影響しているものと思います。
ただ、「あ」や「ぬ」、「S」といった難しいものも何回か書いて、こっちから書くなど意識することで、上下逆でもすらすら書けるようになります。
(書く頻度が高いわけではないので、時間があくとまた悩みますが)
つまり、アルファベットで「b」と「d」を間違えて書いてしまう子も間違えない方法はあるということです。
自分は「b」と「d」の区別が苦手だなとしっかり意識して、間違えていないか確認しながら書くというのが大事ですね。