茨城県公立入試に対する内申点の影響は?
2021.09.11ブログ
皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
私ごとですが、昨日1回目のワクチンを大規模接種会場にて接種してまいりました。
会場における案内はスムーズ、スタッフや医師の方々も非常に親切で、安心して接種することができました。
(ちょっとビビっていたので大変感謝です!)
さて、夏期講習も終わりましたね。
中3生は志望校も明確になりつつあり、ご本人も保護者の方も自分の内申点は大丈夫かな・・・といった心配があるのではないでしょうか?
今回は茨城県公立入試の合格者を決める仕組みについて解説して、内申点がどのように影響するのかを徹底解明したいと思います。
茨城県教育委員会から合格者の決定方法について、次のような説明がなされております。
・学力検査と調査書等を用い、A群・B群の2段階で合格者を決定します。
<A群選抜>
次の①、②の条件を満たした受験生はA群として合格者を決定。
① 学力検査の得点合計の順位が定員数※の上位80%以内
② 調査書の評定合計(3年間)の順位が定員数※以内
※定員数は募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合計者数を引いた数
<B群選抜>
定員数からA群選抜の合格者数を引いた残りの人員は、学力検査重視、調査書重視の2つの方法を使って合格者を決定。
学力検査重視の選抜と調査書重視の選抜で合格する人数の比率を、各高校が20:80から80:20の間で決定します。
以上の説明を見て、「何となくわかった」、「よく分からない」さまざまな感想があるのではないでしょうか。
こういったものは、実際に合格者を決定する作業を行うとよく理解できます。
イメージしやすいように、受験者数が15人、定員が10人と少人数で考えてみましょう。
下の表に、学力検査の点数を高い順に受験生を並べました。
分かりやすいように、500点、499点、498点、…486点と1点刻みで点数を取ったとします。
また、それぞれの調査書の内申点(9教科×5段階×3年分=135点満点)は、適当に決めております。
定員は10名なので、学力検査の点数が上位8位までがA群選抜の①の条件を満たします。
今回は分かりやすいように、8位までにキャラクターを設定してみました。
(僕の妄想です 笑)
①の条件を満たす点数を黄色、②の条件を満たす内申点を緑色に塗っております。
①と②の条件を両方とも満たした受験生がA群選抜となりますので、ケイタさん、ユウコさん、ミノリさん、ノボルさんの4名が合格となります。
学力検査で満点を取ったタクトさんは、授業態度がイマイチだったのでしょうか・・・。
内申点は受験生の中で最下位の105です。
内申点が最下位のタクトさんは不合格になってしまうのでしょうか…。
それでは、次にB群選抜を確認していきましょう。
(タクトさんの運命やいかに・・・)
今回は、学力検査重視と調査書重視の割合を80:20とした場合を想定します。
定員10名のうち4名がA群選抜で合格しました。
そのため、残り6名の80%にあたる5名が学力検査重視で合格となります。
つまり、学力検査の点数上位5名がB群合格です。
タクトさんは無事合格です!
(よかった~笑)
そして、学力検査で上位80%に入っていたマリさん、リョウさん、サクラさんもみんな合格することができました。
最後に残り6名の20%にあたる1名の合格者を調査書重視で決定します。
最後の1名はまさかの、学力検査の点数は受験生の中で最下位のカズトさんでした。
カズトさん、実は試験当日に腹痛で普段の力が出し切れなかったですが、中学3年間、すべての教科でオール5という強者でした。
(という僕の妄想です笑)
最後に合格者を見てみると、ほぼすべて学力検査の点数上位の受験生が選ばれていると思いませんか?
そうなんです。
茨城県教育委員会で公表されている選抜方法に従って、合格者を決めると、ざっくりですが合格者の90%は内申点関係なく、当日の点数が上位から選ばれます。
そして、残りの10%は当日の点数関係なく、内申点が上位から選定されます。
このパーセントはB群選抜の学力検査重視と調査書重視の割合に左右されるもので、今回は80:20という割合をもとに言及させていただきました。
内申点が心配・・・と感じてしまっている方々もご安心ください。
当日の点数次第で逆転合格は可能です!!
中3生はとにかく、「入試本番で1点でも多く点数をとる!」そのための対策を徹底的に進めていきましょう!
ただし、「内申点なんて関係ないじゃん♪」と思ってしまっては危険です!
私立高校入試の推薦の条件には内申点が○○以上と明確に決まっているところがほとんどです。
さらに、内申点は学習の理解度の指標です。
中学1年生や2年生の学習内容は当然、入試でも出題されます。
「高い内申点をとる=学習内容を理解する」につながり、受験勉強を進める負担を減らすことができます。
内申点が低かった場合、受験勉強で苦労するかもしれませんよ・・・。
結局、日々の積み重ねがとても大事ということですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回の情報が、入試について不安に感じている方々の一助になれたら幸いです。