答えが2つ書けるテストがあったら面白くないですか?
2025.05.03ブログ

皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
エルムは来週、ゴールデンウィーク休みとなります。
我が家はこのお休みで、大阪万博に行く計画を立てております。
機会があれば大阪万博についてもご紹介できたらと思います。
さてゴールデンウィークが終わると、高校生は定期テスト期間に入り、中学生も6月は定期テストがありますね。
テストというと、ふとしたときに「こんなテストがあったらいいのになぁ」と妄想してしまうことがあります。
例えば、「答えが2つ書けるテスト」
どういうことかというと、例えば数学や国語の問題で、「Aが答えだと思うけど、Bかもしれない」と思ったときに、その両方を書いてOKなテストです。
僕の突拍子もない妄想ですが、お付き合いいただけますとうれしいです。
実はこの「答えが2つ書けるテスト」、僕自身の体験から来ています。
- 昔は迷うこともたくさんありました
学生時代、僕もテストで「う~ん、これAかな?でもBのような気も・・・」と迷うことがよくありました。
そんな時、どうしても一つに絞れずに、答案の余白に小さくBの答えも書いたりしていたんです。
(もちろん、本番のテストでは片方しか採点されないので、ほとんど意味はないんですけどね…笑)
でも今振り返ると、その迷った経験ってすごく大事だったなと思います。
- 考える「ルート」を2つもつことの価値
問題を解くときって、実は「答え」よりも「そこに至るまでの考え方=ルート」がすごく重要だと思うんです。
例えば――
「○○と考えて、Aと答えた。でも正解はBだった。ふ~ん、そうやるんだ。」
よりも、
「○○と考えたらA。ほかにあるとすれば、××と考えたらBだな」
このように自分で複数のルートを用意して、それぞれを吟味して答えを出す方が、断然深く考えられるのではないでしょうか。
結果的に、仮に間違っていたとしても「なるほど、あの道じゃなかったのか」と、自分の思考のクセを知るきっかけにもつながります。
これは勉強の本質に近い部分だと感じております。
- 社会に出たら、正解なんて一つじゃない
そもそも、社会に出てからは「これが唯一の正解なんです!」なんてことの方が珍しいです。
たとえば、会社のプレゼン資料をつくるときも、
「Aという切り口で説得力ある内容に仕上げる」
こともできるし、
「Bという方向性で親しみやすさを出す」
こともできます。
どちらを選ぶかは、そのときの目的や相手によって変わってきます。
だからこそ、「考えを複数持つこと」「迷うことを恐れない」姿勢はとても大事なんですよね。
- 一発勝負じゃなくて、二発勝負があってもいい
もちろん、学校のテストは一発勝負。
「答えはこれだ!」と自信を持って書けることが大切です。
でも、「こうも考えられる」「こういう見方もある」という視点を持てるようになると、勉強そのものがちょっと面白くなってくるのではないでしょうか。
(そもそも、正解したいし!笑)
そして、これはエルムのスタイルにも通じています。
エルムは、「一つの正解を詰め込んでいく」塾ではありません。
生徒一人ひとりに寄り添いながら、その子のペースで「考える力」を育てることを大切にします。
迷ったことに価値がある。
答えを2つ持っておくことで、見える景色が変わる。
そんな風に、柔軟に考えられる力を、日々一緒に育てていけたらなと思っています。
今日も守谷の片隅で、「2つめの答え」探していきます。