探し物あるある。諦めた途端に見つかる不思議
2026.10.14ブログ

先日、教室でコンパスをなくしました。
前日まで使っていたはずなのに、どこを探しても見つかりません。
机の上や引き出しの中、棚の隙間など、心当たりのある場所をあちこち探しました。
教室の外に持ち出したわけではないので、絶対にどこかにあるはず。
新しく買うのはもったいないと思い、かなり頑張って探したのですが、結局見つからず・・・。
その後、入試問題の解説を作るためにコンパスが必要になり、仕方なく新しいものを購入しました。
そして今日、注文したコンパスが届き、教室に持ってきました。
教室内の掃除中。
掃除機をかけていたら、どこからともなくコンパスがポトッと出てきました。
おそらく、教室内に置いてある観葉植物の中に引っかかっていたのだと思います。
いやいや、今日ですか!笑
これ本当に新しいコンパスを持ってきた当日の出来事なんです。
もう少し早く出てきてくれればよかったのに・・・。
探しているときほど見つからない?
こういうことって、結構ありませんか?
一生懸命探しているときには見つからないのに、探すのをやめた途端に、あっさり見つかる。
あるいは、諦めて新しいものを買ったら、古いものが出てくる。
なんとも不思議な「探し物あるある」です。
もちろん、今回のコンパスが新しいものを買った日に出てきたのは、単なる偶然だと思います。
ただ、探しているときには見つからなかったという点については、人間の心理や注意の仕組みが関係しているのかもしれません。
実は、人間は何かに集中することで、かえって他のものが見えなくなってしまうことがあるのです。
心理学では、こうした現象を「非注意性盲目」と呼ぶそうです。
集中すると、見えているものにも気づかない?
有名なのが、バスケットボールを使った、ある心理学の実験です。
この実験については、実は以前にもエルムのブログで紹介したことがありました。
この動画がなかなか面白いので、今回もご紹介したいと思います。
動画に出てくる人たちが何回パスをするか、数えてみてください。
ぜひ、動画を見終わってから続きを読んでみてください。
いかがでしたか?
実はこの動画、パスの回数を数えることに集中していると、途中で登場する意外なものに気づかないことがある、という実験なのです。
(意外なものってなんだったんだ?と思う方は気づいていないかもしれません)
何か一つのことに集中していると、目の前で起きていることさえ見落としてしまう。
人間の注意というのは、不思議なものですね。
今回のコンパスも、机の周りや棚の中など、「ありそうな場所」にばかりに注意が向いていたのかもしれません。
まさか観葉植物に引っかかっているとは思いませんでしたからね。
ちなみに、こんな不思議な話から思い出した本があります
以前、田坂広志さんの『死は存在しない』という本を読みました。
田坂さんは東京大学で原子力工学を研究されていた方で、この本では「ゼロポイントフィールド」という仮説をもとに、直感や不思議な偶然、さらには死後の意識などについても考察されています。
科学的に実証された話ではなく、僕自身、こうした考え方には少し懐疑的なのですが、興味深く読んだ記憶があります。
もちろん、今回のコンパスと何か関係があるとは思いませんが、新しいものを買ったその日に古いものが出てくるなんて、そんな不思議な話まで思い出してしまいました。笑
少し視点を変えることも大切
最後に、勉強の話に少しつなげてみます。
数学の問題などで、一生懸命考えているのに、なかなか答えにたどり着けないことがあります。
一つの解き方にこだわって、何度も同じ計算を繰り返してしまったり、最初に思いついた考え方から抜け出せなくなってしまったり。
そんなとき、少し問題から離れてみたり、図を描いてみたり、別の角度から考えてみたりすると、意外とあっさり解けることがあります。
もちろん、じっくり考えることはとても大切です。
ただ、集中することと、一つの考え方にとらわれることは少し違うのかもしれません。
一生懸命考えても行き詰ってしまったときには、いったん視野を広げてみる。
そんなちょっとした切り替えも、勉強を進めるうえで大切にしてほしいと思います。
それにしても、コンパスを探すときにも、もう少し広い視野を持てていたらよかったのですが・・・。笑
とりあえず、教室のコンパスが2本になりました。