学び舎エルム|守谷市けやき台の個別学習塾【小中高対象】

どんな子どもにも一人一人に適した個別のカリキュラムを提供し、子どもたちの学びを全力でサポートします!

勉強量=成果とは限らない?子どもの”心のエンジン”をどう育てるか

2025.11.24ブログ

定期テストの勉強について、

学校のワークをしっかりやること、そして繰り返すことは、とても効果的です。

 

 

ただし、教育心理学や認知科学の研究では、

「ワークを1周から2周に増やしたら、そのまま効果が2倍になるというわけではない」ことが知られているようです。

 

子どもの学びは、工業製品のように

「10倍やれば10倍伸びる」という単純な構造ではありません。

 

その子その子の集中力、理解しようとする姿勢、疲れ具合、気持ちの安定性、「やってみよう」という内側の動機づけ――

こうした”学びの質”が効果を大きく左右します。

 

 

だからこそ、

量だけでは動かない。

ダラダラ解く10問より、気持ちが乗っている2問の方が深く定着することもあります。

 

 

なぜか? → 心の状態が学びを決めるから

心理学の研究では、

・内発的動機づけ(自分からやろうと思えているか)

・認知負荷(処理の負荷が高すぎないか)

・情動(気持ちの状態)

・メタ認知(自分の理解を確かめる力)

などが”学びの質”に強く影響することが分かっています。

 

 

つまり、

ワークの2周目を「やらされて」やるのと、

「よし。もう1回やってみよう!」と自分で決めてやるのでは、

同じ2周でも意味が全然異なる。

 

ここが学びの本質なんですね。

 

 

では、大人としてどう関わると効果的なのか?

① 「量よりプロセス」を見る

 

「今日どれくらい進んだ?」

 

よりも、

 

「どこができるようになった?」

「どこでつまずいた?」

 

と声をかけると、子どもは安心して学べます。

 

 

進み具合ではなく、理解の深まりを見る

正解・不正解ではなく、考え方を見てあげる

 

これだけで、子どもの学びの質が上がります。

 

 

② 小さな成功を一緒に拾う

心理学では「スモールステップ」が動機づけに最強とされています。

 

「この問題を理解できた」

「ここまでは自分でできた」

「昨日よりスムーズになった」

 

こうした小さな変化を大人と共有できると、

子どもは「やってよかった」と思えます。

 

 

③子どものペースを尊重する

学びの成果は直線ではなく、波があります。

調子がいい日と、どうしても進まない日もある。

 

これは怠けではなく、人間として自然なこと。

 

「昨日できなかったけど、今日はできたね」

という声かけは、安心感につながって次の一歩を生みます。

 

 

④ 「やらせる」ではなく、「やり方を整える」

大人ができる最も効果的なサポートは、

”量を増やすこと”ではなく、

学びやすい環境やスタイルを整えること。

 

例えば:

・時間を区切って短く集中できるようにする

・学習する場所を整える

・ワークのやり方をシンプルにする

・今日やる範囲を一緒に決める

 

これは「勉強しなさい」よりずっと効果があります。

 

 

◆最後に:子どもは工業製品のようにはいかないことも…

学びは量で押し切るものでも、

大人が”管理”するものでもありません。

 

子どもは工業製品ではなく、

心の動きとともに成長していく存在です。

 

だからこそ、必要なのは

「大量の課題」ではなく、

その子に合ったペース、心のエンジンを温める関わり方。

 

学び舎エルムでは、

そうした、その子のペースに寄り添う学びを大切にしています。

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