テストや模試の結果、どう受け止める?
2025.06.25ブログ

皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
先日、守谷市の中学校では定期テストが行われました。
エルムでも、この期間は、夜遅くまで自習に来てがんばる子どもたちの姿がたくさん見られました。
そして嬉しいことに、点数アップを果たした子たちも!
前回から伸びた子たちの表情は、自信に満ちていました。
でもその一方で、
「今回はうまくいかなかったな・・・」
「もっと取れたはずだったのに・・・」
そんな声もあります。
努力していても、結果が思うように出ないことは誰にでもあります。
では、テストや模試の結果をどう受け止めるか?
今回は、そんなお話をしてみたいと思います。
✅ 点数よりも“中身”を見る
まず大事なのは、点数そのものより「中身」を見ることです。
たとえば…
- 苦手だった単元に取り組んで「ミスはしたけどチャレンジしていた」
- 時間配分を工夫して「最後まで解き切れた」
- 前回できなかった文章問題が「今回は正解できた」
などなど、点数では見えづらい”前進”はたくさんあります。
テストや模試は、現在地を知るツール。
合格・不合格、成功・失敗といった”ジャッジ”ではありません。
さらにもうひとつ、「ワークの取り組み方」も、成長の大きなしるしになります。
たとえば…
- 以前は提出に間に合わなかった子が、とにかく全部埋めて提出できた
- 答えを丸写ししていた子が、自力で解こうとするようになった
- ただ提出するだけだった子が、間違えた問題をもう一度やるようになった
こうした”勉強のやり方”に対する変化は、
すぐに点数に反映されなくても、確実に実力に繋がっていくものです。
ワークを「ただの宿題」ではなく、
自分の力をつけるためのツールとして扱えるようになることは、勉強面でのとても大きな成長です。
そうした一歩一歩に気づいてあげることで、子どもたちは「見てもらえてる」「ちゃんと前に進めてる」と感じて、また頑張ろうという気持ちになってくれます。
そして、少し注意が必要なのは、「勉強のやり方」そのものも、子どもたちは”経験を積みながら学んでいくもの”だということです。
テスト前になると、
- 自分でチェックテストを作って確認する
- ワークは最低3周やる
- 暗記系は”間違えた問題”だけ重点的に繰り返す
といった、いわゆる「効率の良い勉強法」が話題に上がることもあります。
もちろん、効果的な方法として紹介されるものには、それなりに理由があります。
でも、それを「こうやればいいよ」と他人から言われただけでは、なかなか身にならないことも多いのです。
勉強のやり方は、実は”実践しながら自分のものにしていくもの”。
最初はうまくいかなくても、それもまた大事な経験。
むしろ「うまくいかない⇒考える⇒やり方を変える」のプロセスこそが、成長を生むのです。
これはスポーツや楽器の練習と同じです。
話を聞くだけ、動画を見ただけでは上達しない。
実際にやってみて、失敗して、工夫して、ようやく「これが自分に合う」と気づけるものです。
エルムでは、そうした”自分のやり方を育てるプロセス”をサポートできるよう、きっかけやヒントを与えながら見守ることを大切にしています。
「やらされる勉強」ではなく、「自分で試しながら育てる勉強」へ。
その歩みの中にこそ、子どもたちの大きな成長があると信じています。
🏠 ご家庭では「信じて待つ」姿勢も力になります
子どもが試行錯誤しながら、自分に合った勉強のやり方を育てていく。
その過程において、ご家庭でできることはたくさんあります。
といっても、何か特別なサポートをしなければいけないわけではありません。
大切なのは、
- 「やり方がまだ定まっていないのは当たり前」と理解してあげること
- 「自分で考えて動こうとしているな」と気づいたときに、それをそっと認めてあげること
- 思うようにいかなかったときに、責めるのではなく「次どうしようか?」と一緒に考えること
これだけでも、子どもにとっては大きな安心になります。
ときには、口出ししたくなることもあると思います。
でも、「信じて見守る」「余白を与える」ことが、自分で考える力や主体的な学びを育てる土台になります。
🎯 とはいえ、点数アップも大事な“塾の使命”です
ここまで、「点数では見えない成長」や「勉強のやり方を育てるプロセス」についてお話してきました。
でも、もちろんエルムでも、点数アップを軽視しているわけではありません。
むしろ、「成績を上げる」ことは塾としての大きな責任の一つだと考えています。
実際、エルムでも日々の学習の中で、
- ワークの進め方や復習のやり方
- 弱点克服の方法や演習量の確保
- 定期テストに向けた戦略的な進め方
など、点数に直結するサポートも、しっかり行っています。
ただ、結果を出すためには”土台づくり”が欠かせないのもまた事実です。
学ぶ姿勢が育ち、やり方が身につき、自信が芽生える――
そのうえで、テストの点数という「花」が咲く。
エルムでは、そう信じて指導しています。
だからこそ、「点数だけでなく、中身も見る」「プロセスにも価値がある」という視点を、保護者の皆さまと共有していきたいと願っています。
✍️ おわりに
テストの点数は、ひとつの”わかりやすい成果”です。
そしてエルムも、その成果を出すために、全力でサポートすることを大切にしています。
でもそれがすべてではありません。
点数の裏には「どんな取り組みをしてきたか」「どんな工夫をしてきたか」「何を感じ、どう乗り越えようとしたか」という、一人ひとりの物語があります。
子どもたちは、日々の勉強の中で、ただ知識を覚えているだけではなく、自分のやり方を見つけたり、うまくいかない経験から学んだりしながら、少しずつ成長しています。
その姿に目を向け、信じて見守ってあげること。
そして、ときには寄り添い、声をかけてあげること。
それが、点数以上の大きな力を育てることにつながると信じています。
これからも、結果に向き合いながらも、その過程にある「見えにくい成長」も大切にできる塾でありたいと思っています。