インプットとアウトプット~効率を高めるコツは?
2021.11.13ブログ
皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
後期中間テストの時期になりましたね。
前回上手くいかなかった子たちにとってはリベンジのチャンスです。
目標に向かって頑張る塾生をしっかりサポートしていけたらと思います。
ところで、定期テストの勉強でメインとなるのは暗記ですね。
英単語や用語、年号など多くのことを暗記しなければなりません。
授業を一度聞いただけで覚えられる人もいれば、何度も何度も時間をかけて暗記していく子、様々と思います。
こういった差は何から生じて来るものなのでしょうか?
もちろん能力的な部分も影響するのかもしれませんが、もしかすると、「意識の違い」も大きいのかもしれません。
大人になってもそうですよね。
僕は前職では研究開発を行っており、「ガスクロマトグラフ質量分析計」や「リアルタイムPCR」といった分析装置を使用しておりました。
そして古くなった装置の更新などで、ちょくちょく新しい分析装置を購入するのです。
新しく購入した際にはメーカーの方から、取り扱い方法のレクチャーを受けるのですが、自分自身の担当機器とそうでない場合の頭に入りよう(インプット量)は全く異なりました。
どちらの場合でも、レクチャー時には、メモは取ります。
でも、必死さによる違いが出るんですよね。
担当の装置で実際に自分が使うことをイメージすると、不安な手順や補うべき情報が出てきて、それらを質問するのですね。
どのくらい違うかというと、次の日に電源をonから操作しようとした際に「測定できる」のと「測定できない」くらい違いました笑。
同じ人間でも「意識の違い」によってインプット量が全く異なるものなのです。
では、勉強に話を戻すと、どういった意識を持てばよいのでしょうか。
そのキーワードはアウトプットです。
今回は『学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢紫苑著)』を参考に「インプットとアウトプット」についてご紹介させていただきます。
そもそも「インプット」、「アウトプット」とはなんなのでしょうか?
インプットとは、脳の中に情報を入れる、つまり「入力」すること、アウトプットとは、脳に入ってきた情報を脳の中で処理し、外界に「出力」することです。
具体的には、「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」がアウトプットです。
勉強でいうのであれば、
教科書を読む ⇒ インプット。
問題集を解く、テストを受ける ⇒ アウトプット
です。
さらには、理解した内容を友だちに教えるのもアウトプットですし、疑問に思ったことを質問することもアウトプットです。
ここで、「質問する」というのは最も簡単で、最も効果的なアウトプットの1つです。
学校の先生や塾の先生に質問するのもいいですが、「自分自身に質問する」だけで脳は活性化し、必要な情報を集めてくれるのです。
「なぜうまくいかないのか?」「なぜこうなるのか?」といった「なぜ」は放置してはいけません。
「なぜ」を突き詰めると、その先に新たな発見が見えてきます。
アウトプットの中で、もう一つ重要なことは「書くこと」です。
学校の勉強でも「書いて覚えよう」と言われることも多いのではないでしょうか。
「書く」ことで、脳幹網様体賦活系が活性化されるのです。
(難しい名前ですね。簡単に言えば脳です。)
書く
↓
脳が活性化される
↓
脳が集中力を高め、積極的に情報を収集し始める
この流れが生まれるのです。
例えば、教科書を読む際にもただ読むのではなく、アンダーラインを引いたり、余白に書き込みながら読むことで、内容の理解が圧倒的に深まり、記憶にも残りやすくなります。
つまり、効率的なインプットにつながります!
ただし、やみくもにアンダーラインを引けばよいのではありません。
ここで重要なのは、アンダーラインや書き込みをするのは、皆さんの「気付き(新たな発見)」の部分です。
「ああそうか」「これは初めて知った」「この情報はすごい!」と思ったときに、それを忘れないうちに書き留めるのです。
「書く」という行為がインプット量を高める面白い例があります。
イギリスの大学で40人の参加者に人と場所の名前を聞かせ、あとでそれを書き出すという試験が行われました。
この際に、参加者の半数には紙に落書きをしながら聞いてもらいました。
なんとその結果、「落書きをした」参加者は、「しなかった」参加者より29%も多く名前を思い出すことができたそうです。
落書きを書くことで感情が刺激され、記憶が強化されると考えられたそうです。
これはあくまで余談ですが・・・。
そのくらい手で書くというのは重要なんですね。
テストで暗記がうまくいかなかった際に、「自分は暗記が苦手かも…」「能力が低いから…」と悩んでいる場合ではありません。
勉強のインプットを効率的に行うにはズバリ!
・なぜと思った疑問は質問すること
・教科書には「気付き」を書くこと
この2点を意識することが重要ですね。
僕も高校時代の教科書や問題集には、いろいろ書き込みながら学習しておりました。
特に「全くわからない!」「もう一度解けばいける!」などのわからない度合いやその時の感情なんかもよく書いておりました。
最近は、さっぱりですね・・・。
本を読んだり、新聞を読んだりとインプットはしますが、「話す」「書く」といったアウトプットは弱いなあとしみじみ思いました。
高校受験や大学受験といったいわゆるお勉強はしませんが、それでも何事も日々勉強です。
インプットした内容について、「疑問に思って」「書き込んで」、子どもたちに負けないくらい効率的にインプットを楽しんでいきたいと思います!
最後に余談ですが、
最近、新型コロナウイルスの検査で「PCR」という言葉はよく耳にするようになりましたね。
前職では「リアルタイムPCR」という分析装置をよく使用しておりました。
偽陽性?、偽陰性?、CT値?などのよくわからない単語や検査結果など、気になることは聞いてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。