ごほうび制度、上手に使うポイント
2025.06.06ブログ

皆さん、こんにちは。
学び舎エルムの岩間です。
子どものやる気を引き出す方法として、「ごほうび制度」を取り入れているご家庭も多いのではないでしょうか?
「テストで80点取れたらゲームOK!」
「宿題終わったら、おやつね!」
などなど・・・。
うまくいくことも多い「ごほうび制度」ですが、使い方を間違えると、
「ごほうびがないとやらない」
「ごほうびのハードルがどんどん上がっていく」
といった”あるある落とし穴”にはまってしまうことも・・・。
今回は、子どものやる気を伸ばすために、ごほうび制度を上手に・気持ちよく使うコツをご紹介します。
そもそも「ごほうび」はアリか?ナシか?
結論から言うと、僕はアリだと考えています。
ただし、「使い方」がとても大切。
子どもが小さいうちは、”ごほうび”は「達成感」や「自己肯定感」を育てるきっかけになります。
何より「できた!」「がんばったからいいことあった!」という体験は、次のやる気につながりやすいです。
ただし、「ごほうび=外からの報酬」だけになってしまうと、自分のために頑張る「内発的なやる気」が育ちにくくなるという一面も・・・。
こういった落とし穴にはまらないための、上手な使い方のコツは4つあります。
① ごほうびは「努力」に対して与える
「100点取れたらごほうびね」
というよりも、
「毎日10分頑張れたらごほうびね」
と、結果ではなく、”行動やプロセス”に目を向けるのがポイントです。
子どもは「がんばったこと」を見てもらえると嬉しいのです。
② ごほうびは”ちょっと嬉しい”ぐらいがちょうどいい
高価なおもちゃや豪華な外食など、インパクトが大きすぎると、「これぐらいもらえて当然」と思うようになってしまうこともあるので注意が必要です。
例えば、
「買い物で好きなおやつを選べる」
「10分だけゲームの時間を延長できる」
「好きなメニューが晩ごはんに登場」
など、「ちょっと嬉しいこと」をうまく取り入れていくのがおすすめです。
③ 子どもと一緒に”ルール”を決める
「ごほうび制度」は、大人が一方的に決めがちですが、子どもと一緒にルールを考えると納得感がアップします。
「どういうことを頑張ったら、ごほうびにしようか?」
「1週間できたら、どんなごほうびがいいと思う?」
こうした対話そのものが、親子の信頼関係を深めてくれる時間になります。
④ ごほうびがなくても「できた!」という経験にシフト
ずっと、ごほうびを続けるのではなく、徐々に「できたこと自体がうれしい!」という気持ちにつなげていくのが理想です。
たとえば、
「前よりスラスラ読めるようになったね!」
「今日の集中すごかったね!」
と、ごほうびではなく”成長の実感”を言葉にして伝えることで、やる気の軸が”外”から”内”へと移っていきます。
ごほうび制度は、「うまく使えば、学びの味方」になります。
一番大切なのは、「ごほうびで釣る」のではなく、「頑張る楽しさ」や「成長の喜び」に気づくこと。
そのきっかけとしての”ちょっとした嬉しいごほうび”ぜひご家庭でも参考にしていただけたら幸いです。
最後に、かなり私事の余談になりますが・・・
僕は小学校の卒業式前日に、お父さんから「坊主にしたら1,000円あげるよ」と言われて、
人生初の坊主頭で卒業式をむかえました。
お父さんはいったい、どんな思惑でこんなことを言ったのでしょうか・・・笑